施工会社の成長をサポートするCat®テクノロジ
Boyce Excavatingにおいて、建設業は代々引き継がれてきた事業です。同社は、1939年にJack Boyce氏がニューヨーク州南部で創業した会社です。現在、Boyce Excavatingの経営者は4代目となり、家族所有/経営を続けています。
Cat® の建設機械を使用し続けているのも、同社の伝統です。
「私の祖父はCaterpillarの建機を所有していました。私の曽祖父も、そして私の父も」と4代目社長のGarry Boyce氏は語ります。
その伝統を受け継いだGarry氏。しかしその理由は、ただずっと続いてきたから、ということではありません。Cat車両、グレードコントロールテクノロジ、GPS遠隔車両管理システムを活用することが、会社の収益に貢献しているからです。。また、AccuGrade™(アキュグレード)グレードコントロールシステムについては、Boyce氏が自身のキャリアで出会った最も優れた機械だと評価しています。
「ほとんどの仕事では測量士も他の従業員も必要ありません」とBoyce氏は話します。「システムが資材の量を制御してくれる上、丁張りを使った整地作業よりもずっと速くできます。」
デジタル設計データ、運転席内オペレータガイダンスの機能、自動ブレードコントロールを利用することで、AccuGrade(アキュグレード)グレードコントロールシステムは、整地作業の正確性と生産性を大幅に改善すると同時に、特定の高さに到達するのに必要な往復回数を減らすこともできます。
AccuGrade(アキュグレード)を活用することで、作業チームは約2倍の早さで仕事を進めることが可能です。「現在、1日に3,000米トンの砂利を敷均しています。以前は、測量士、丁張り、一般のブルドーザを使用して1日1,000~1,500米トンでした」と語るBoyce氏。「とにかく早いです。タイトなスケジュールでより積極的に進められるので、助かっています。」
このシステムにより、表土の除去をより効率的に行いやすくなります。「境界がどこにあるか、草地がどこで駐車場がどこかを正確に把握できます。だから、土砂を2度移動することはありません。 表土を剥ぎ取り、駐車場から土を運び出します。作業は1度で済みます」とBoyce氏は話します。
Boyce Excavatingは商業施設工事、掘削作業、整地作業を専門としており、主に、ニューヨーク州スレイトヒルの本社から半径100kmの範囲で活動しています。
現場工事の場合、一般的に300万~500万ドルの規模です。Boyce Excavatingは一次請け業者となることが通常です。「下請け業者として入るより、金銭的にリスクが少ないのです」とBoyce氏は話します。
競合を勝ち抜く方法
AccuGrade(アキュグレード)を利用することで、掘削工事の入札でより競争力のある提示ができます。「私たちは砂利の10 %も無駄にしないし、駐車場に丁張りを打つために測量士を呼び戻すこともないと分かっているので、確実に低い額を提示することができるのです。効率や時間を見積もる際にAccuGrade(アキュグレード)の使用を考慮し、価格を下げています」と語るBoyce氏。
システムのおかげで作業が早くできることが、Boyce Excavatingが公共工事の入札を勝ち取るうえで武器になっています。「要はどれだけ早く作業を完了できるかです」とBoyce氏は語ります。「私たちにはAccuGrade(アキュグレード)があるので、完成までの日数が少ない学校の現場に400万ドルの入札をするのもためらいませんでした。もし丁張りと測量士を使っていたら、きっとこの仕事に入札するのにもっと躊躇していたことでしょう。」
Boyce氏は、グレーディングシステムを現場で実際に試して気に入りました。「私は10分間、ブルドーザに乗りました。そして、セールスマンを呼び、1台購入すると伝えました」とBoyce氏は語ります。「ブレードが傾斜を維持するのは調べて知っていましたが、表土の剥がし作業の効率性と、自分が現場のどこにいるのかが正確にわかることには驚きました。」
Boyce Excavatingでは、GPS遠隔車両管理システムであるProduct Link™も使用しており、会社の保有機械をより効率的に管理し、車両性能を把握するのに役立てています。
「車両の位置が確認できたり、整備のために稼働時間を確認できたりするのは便利です」とBoyce氏は言います。「当社には100台の機械があり、そのすべてを自分のデスクで、Product Link(プロダクトリンク)を使用して把握することができます。わざわざ現場まで行って、車両の稼働時間を調べなくてもよいのです。」
車両に何らかの問題があれば、Product Link(プロダクトリンク)の状態と使用状況に関するカスタマイズされたレポートで、同社に報告が入ります。これにより、問題が大きくならないうちに修理することができます。「レンチで回したらインジェクタが割れ、一日中車両の下に潜るよりも、コンピュータを接続したらエンジンに何が起きているか診断できる方がずっといいですよ。」(Boyce氏)。
Product Link(プロダクトリンク)のようなGPS遠隔車両管理システムを利用することは、車両の使用可能な時間を増やすことにもつながっています。ニューヨークの整地/掘削作業に適した季節は比較的短く、稼働時間はとても重要なのです。「冬の状況によって左右されますが、当社の作業期間は年に約6~7か月です」とBoyce氏は話します。「その期間中にすべて終えなければなりません。」
Boyce Excavatingでは、オフシーズンの間に予防メンテナンスを行うことを重要視しています。メンテナンススケジュールを決める際に、Product Link(プロダクトリンク)のパフォーマンスレポートが役に立っています。「すべての仕事を短いシーズンに詰め込むので、ある意味、オンシーズンとオフシーズンでメリハリをつけています」とBoyce氏は言います。
大きな節約効果
車両はCat Financialを通して購入しています。「購入はすべてCat Financialを通しています。Cat Financialは、他の借入金も一緒にすることで、金利を7.5 %から、100万ドル規模の大口に適用される4 %に下げてくれました。これは大きな金額の節約になりました」とBoyce氏は語ります。
再販価格が高いこともCat車両を購入する理由の1つです。「競合他社の油圧ショベルは使えなくなるまで使うだけです。というのも基本的に二束三文だからです」と話すBoyce氏。「私の古いCat車両は、下取りに出せば、おそらく他のブランドの3倍の価値になるでしょう。」
部品の入手が簡単なこととディーラのサポートがあることも、Cat車両を推す理由です。「部品の入手のしやすさでCaterpillarに決めています。部品はすぐ、もしくは翌日に入ります。」(Boyce氏)。
会社の前進とともに、Boyce氏は作業効率の最大化にも努めています。その実現に、Cat車両、グレードコントロールテクノロジ、GPS機械トラッカが役に立っています。「作業効率化のために役に立つAccuGrade(アキュグレード)を搭載した車両を増やしたいと思っています」と彼は話します。
Boyce Excavatingにおける作業の質とスピードの改善のために車両とテクノロジを活用することは、これからの会社を担う次世代への大きな遺産となります。