建設作業でのドローンの使用:

建設作業でのドローンの使用:

最新のテクノロジであるだけでなく、ビジネスツールでもある

建設作業でドローンを使用することのビジネス上の利点

McKinseyの調査によると、建設業は世界第2位の産業(農業に続く)で、年間約8兆ドルの規模になります。そして、驚くことに、建設業では未だ、はびこる非効率の問題に対処しきれずにいます。典型的な商業建設プロジェクトでは、80 %以上が予算オーバーし、スケジュールも20か月遅れていると、 調査で報告されています。

コンピュータ上で見る仕事の様子と、現場で見る実際の仕事が比較されるのは昔からです。現場のピットや溝の中、建物の中の現実は、コンピュータ上と違います。このコンセプトと現実のギャップにより、上記の8兆ドルのうち3兆ドルが大量の変更オーダーややり直し、資材の無駄、その他使途不明で消えているのです。

建設で使用されるドローン(無人航空機またはUAV(Unmanned Aerial Vehicles)としても知られている)は、興味対象のテクノロジから、前述のギャプを埋められる実用的なビジネスツールに変わりつつあります。ドローンによって撮影された現場の高解像度画像は、インターネット上にアップロードし、そこから活用可能な情報を引き出すことが可能です。ここで、実際の例として、ある採石業者が、Airwareのプラットフォームで処理、分析したドローンのデータから何を得たかをご紹介します。AirwareはCaterpillar社のビジネスパートナーであり、12か国以上のCatディーラにドローンのソリューションを提供しています。

建設作業でのドローンの使用で効率性を新たなるレベルへ

従来の地上での調査と比較した場合のUAVおよびクラウドテクノロジの利点:

プロセスと&分析の時間 - 1週間以上の削減

リスクの軽減 - コスト削減、現場に人を送るより安全

正確性向上 - 正確なデジタルデータ、感覚に頼らない

使用が簡単 - クラウドベースなので、いつでもどこでもアクセス可能

共有可能&かつセキュリティに優れる - シームレスでセキュリティに優れたクラウドベースの共同作業が可能

ある採石業者の経験談

私たちは、ある米国の採石業者(年間採石量80万~100万米トン)で固定翼UAVのテストを行いました。350エーカーの現場で25分間の飛行ミッションを3回行い、そこで撮影した何千枚もの画像を24時間以内に3Dモデルや他の2Dモデルに変換しました。もしオーナーが手作業で情報を集めていたとしたら、そのプロセスに1週間以上余分に掛かったかもしれません。コストも安全性のリスクも高まったでしょうし、データもきっとあまり正確ではなかったでしょう。この業者は現在、さまざまな方法でデータを活用しています。

  • 素早く安全にかつ正確に在庫量を計算し、それに資材の種類を結び付けることで、最新の在庫により適正な額の税を支払えるようにしています。
  • 次に採石を始めるエリアを特定し、現在、運搬走路をどこに造るかについて検討しています。これが可能なのは、長さや幅、起伏、建設に必要な資材の量などについての先進的な分析があるからです。
  • 地図に直接注釈を付けて、そのプラットフォームにアクセス権のあるすべての関係者とやり取りをすることができます。また、ボタンをクリックするだけで別の地図に切り替えることができます。
  • 数回クリックするだけで、次の現場でどのくらいの表土を取り除く必要があるか計算できました。これで、その作業をいつ始めるか、どのくらいの機械を揃える必要があるか、自分たちで作業を行うか第三者に委託するかを決めることができます。
  • 所有地を流れる小川の近くの現場の活動を監視しており、環境規制を守るために必要な情報に簡単にアクセスできます。
  • 現場の新しい航空写真を撮ったり、オフィス用の3Dモデルを作成しています。また、マーケティングコミュニケーション用、または地元の当局とやり取りする際に活用する、人の関心を引くようなグラフィックイメージを用意したりしています。

建設での利用が可能なドローンの検討を進めるとともに、今後数か月間、数年間に採掘する砂利を探しましょう。このテクノロジが進化するにつれ、テレマティクスシステムからの車両データとUAVからの地理空間データを合わせることで、現場の効率性を全く新しいレベルに引き上げることが可能になります。