CAT® 12M3 AWDモータ・グレーダ - 全輪駆動、統合テクノロジ、燃料効率の高いエンジン、優れた視認性を備えた新製品

日本リリース向け: 2015年11月
リリース番号: 263PR15

新製品のCat® 12M3 AWDモータ・グレーダは全輪駆動で、Catグレード・コントロール・クロス・スロープ、オプションの自動アーティキュレーション、オプションの安定グレード、アドバンスト・コントロール・ジョイスティック・コントロールなどのテクノロジを組み込んでおり、生産性を改善します。 新製品の運転室には新たな設計が採用されており、モールドボードやタイヤまで比類ない視認性が確保できるほか、大容量のヒータおよびエア・コンディショニング・システムを装備し、高性能のメッセージ・ディスプレイに機械情報や診断情報を表示します。オペレータ着座感知システム、地上面の電気系統ディスコネクト・スイッチとエンジン非常停止スイッチなど、オペレータの安全を守る機能をすべて備えたパッケージ製品です。

12M3 AWDのタンデム・ドライブに標準のハイドロスタティック前輪駆動を組み合わせて全輪駆動を実現し、泥、砂利、雪、斜面やその他の厳しい地盤状態での作業でも最適のトラクションを発揮します。前輪にはそれぞれ可変容量油圧ポンプとモータ出力を装備しています。標準装備のハイドロスタティック・モードを選択すると、トランスミッションを解放して、出力を前輪にのみ伝達するため、仕上げ作業を高い精度で制御できます。さらに、Catステアリング補正システムにより両方の前輪間で50 %の速度差をつけ、回転時に出力をかけて小さい半径で旋回するため、制御性が向上し、表面の損傷を低減します。

統合されたテクノロジ

Catグレード・コントロール・クロス・スロープは、完全に拡張可能な工場取付けシステムで、ブレードの一端を自動制御することにより、必要なクロス・スロープを簡単に維持することができます。 さらに、特許取得済みのAuto Articulation(自動アーティキュレーション)テクノロジとStable Grade(安定グレード)テクノロジを新たに組み込み、オペレータのパフォーマンスと生産性を改善します。 自動アーティキュレーションにより、狭い作業現場でも操作性と性能が改善されるとともに、オペレータの快適性も高まります。安定グレードは、稼動中に機械の弾みを検知し、低減します。 Catアドバンスト・コントロール・ジョイスティックがCatグレード・コントロール・クロス・スロープに標準で装備されており、AccuGrade™ やスノー・ウィングの使用時にも、高い精度で作動できます。 アドバンスト・コントロール・ジョイスティックにより、オペレータがコントロールから手を放さずに補助油圧機能を安全かつ効率よく設定できるため、オペレータの疲労を低減して、生産性を向上します。

Cat Product Link™テレマチック・システムを利用すると、さらに効果的に保有車両を管理できます。このシステムでは、機械の位置、燃料消費、機械の性能、エラー・コードなどをセキュアなVisionLink®ユーザー・インターフェイスからリモートで監視できます。

安全性

各種安全機能が12M3 AWDの運転室に組み込まれており、さらに視認性が高まりました。 角度付きのドア、テーパ・エンジン・エンクロージャ、スロープ状のリア・ウィンドウの採用で、モールドボード、タイヤ、機械後方にも視界を広く確保できます。 リア・ビジョン・カメラ搭載で、機械後方の視界がさらに向上します。

このほかにも、地上面から手の届く電気系統ディスコネクト・スイッチとエンジン非常停止スイッチをはじめとする安全機能を備えています。さらには、オペレータ着座感知システムにより、オペレータが運転席に着いて、機械の作動準備が整うまで、パーキング・ブレーキがかかり、油圧作業装置を無効の状態に保ちます。油圧ロックアウト機能により作業装置がすべて無効の状態になりますが、ステアリング制御は可能なため、運搬中の安全性がさらに高まります。

燃料効率と排出ガス低減

Cat C9.3 ACERT™エンジンは全輪駆動時に高いギヤで定格188 kWの出力を達成し、日本2014年規制(Tier 4 Final)排出ガス基準に適合しています。12M3 AWDでは、オペレータの介入が不要な排出ガス制御テクノロジを採用しています。寒冷時始動や作動中には、ディーゼル粒子フィルタが必要に応じて自動的に再生され、作業サイクルを中断しません。尿素水タンクは地上面から容易に充填できます。

このほか、新製品にはプログラム可能なオートシフト・システムが搭載されており、用途に最適なポイントでシフトできるようになります。さらに、エコノミー・モードを選択すると、エンジン・スピードが燃費効率の良いレンジまで減速されるため、用途によっては最大10 %も省エネが可能です。ディファレンシャル自動ロック/ロック解除システムから機械の性能を監視して、タンデム・ディファレンシャルをロック/解除し、性能向上とドライブ・トレーン保護を実現します。

油圧システムと作業装置

12M3 AWDには現場で定評の高いロード・センシング電気 - 油圧作業装置コントロール・システムが採用されており、Cat比例優先圧力補正バルブが作業装置の応答を常に安定した予想可能な状態に維持するため、複数の作業装置を同時に作動しても、エンジンや作業装置の減速がありません。

ドローバ、サークル、モールドボードはメンテナンスが容易な設計で、特許取得のドローバ摩耗インサートは、ドローバ・プレートの上部から1人で調整、交換できます。 ナイロン複合材料製の摩耗インサートにより、サークル・トルクを最大限にまで引き出し、コンポーネント寿命を延長します。ブレード取付けグループとモールドボード間にある黄銅製の使い切り摩耗ストリップは、調整や交換が簡単にできます。 シムレス・モールドボード・リテンション・システムは、水平/垂直方向の調整スクリュにより摩耗ストリップの位置ずれを防止して、ブレードの振動を軽減し、正確なブレード・コントロールを実現します。

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