日本リリース向け: 2016年6月
リリース番号: 230PR16
新製品Cat® 330F L 油圧ショベルは運転質量29 500 kg、重掘削のほか、油圧ハンマ、シャー、破砕機、マルチプロセッサなどのCATワークツールにも幅広く対応し、高い汎用性を実現します。330F L搭載のCat C7.1 ACERT™エンジンは、オフロード法2014年(Tier 4-Final)排出ガス基準に適合し、高フロー、高圧力の強力な油圧システムにより、最適な油圧馬力を発揮します。330F Lの大型で快適なキャブはオペレータの快適性と安全性を確保し、Cat Connectテクノロジ対応で生産性と車両管理を改善しています。
Cat C7.1 ACERTエンジンの定格出力(ネット)は175 kWで、電子システム、燃料システム、エアシステム、後処理システムを統合して排出ガスを制御し、燃料消費を抑え、サービス間隔を延長します。ディーゼルパーティキュレートフィルタはメンテナンス不要で、排出ガス制御システムは作業サイクルを妨げません。標準とエコの2つのエンジン出力モードで燃料効率を管理し、 自動制御システムが負荷に応じてエンジン速度を落とすため、燃料消費をさらに低減できます。
耐久性
330F Lは長期間耐久性を維持するよう設計されており、頑丈な下部フレームの採用で強度と剛性が向上しています。強化型のトラックローラフレームとトラックシュー、リンク、ローラ、アイドラ、ファイナルドライブなどのアンダキャリッジコンポーネントは高張力鋼製です。グリース潤滑のトラックチェーンがごみや異物の侵入を阻止して、ピンとブッシングの寿命を延長し、走行中の騒音を大幅に低減します。
ブームとスティックにはバッフルプレートを取り付けて、強度を高め、高い負荷のかかる部分には多板構造、鋳造品、鍛造品を使った箱型断面構造を採用しています。リーチブームとHD(強化型)リーチブームには、2種類のスティック(3.2 mの標準型と3.2 mの強化型)を装着して、主な用途にお使いいただけます。Cat EシリーズとFシリーズには共通のリンケージを採用しているため、ツールの互換性があります。また、補助ツールコントロールシステムにより、CATワークツールを楽に利用できます。
強化型ボトムガードが通路の異物や現場の資材からコンポーネントを保護し、カウンタウェイトは、剛性を強化するため、メインフレームに直接ボルトで取り付けられています。
オペレータ環境
330F LのROPS認定キャブは、オペレータが快適に作業できる広々としたスペースを備え、大きなガラスウィンドウから全周にわたり視界を確保します。静かなキャブ内は、自動空調システムで温度が一定に保たれ、アームレストとともに調整できるジョイスティックは軽い力で操作できます。
330F Lのシートは、加熱/冷却オプションが選べる上、自由に調整でき、エアライドサスペンションを装備しています。LEDモニタは操作が簡単で、44言語でプログラム可能です。ドリンクホルダ、収納エリア、補助電源コンセント装備で、利便性がさらに高められています。
テクノロジ/サービス性
Cat Connectテクノロジは、作業現場の効率を高めるよう設計されており、Cat
Product Link™ テレマチックシステムが統合されているほか、VisionLink®ウェブベースのユーザーインターフェイスを通じて、所有者と車両を接続して、車両の現在位置、稼動時間、燃料消費量、非稼動時間、イベント、診断コードなどの情報にアクセスできます。
給脂ポイントや油水タップなどの定期的なメンテナンス箇所には地上面からアクセスでき、大型のサービスドアにはラッチを装備し、定期メンテナンス時に広く開くことがでる一方、異物の侵入を防ぐよう設計されています。並列クーリングシステムはエンジンコンパートメントから完全に分離されているため、騒音と熱が低減されます。また、コアの清掃も簡単にでき、可変速ファンで効率が高まります。