日本リリース向け: 2016年9月
リリース番号: 313PR16
Cat® 336F/F L XE Hybridは、燃料の節約、性能の最適化、エネルギーの回収および再利用を行う統合設計を採用した油圧ショベルです。標準の336と比べて燃料消費量を最大13 %削減しながら、性能もメンテナンスコストもそのまま維持しています。さらに、新しいCat Production Measurementシステムによって、オペレータはトラックへの積載を適正質量で行うことができ、管理者は車両の生産性を遠隔から監視できます。
234 kW(ISO14396)C9.3 ACERT™エンジンは、オフロード法2014年(Tier 4 Final)排出ガス基準に適合しており、オペレータや作業に影響を与えずに動作します。定評ある電子機器、燃料、エアおよび後処理のコンポーネントの採用により、生産性、燃料効率、信頼性、耐用年数に対するお客様の高い期待に応えることができます。また、オートマチックエンジンスピードコントロール、プログラム可能なオートアイドリングストップ機能、およびエコモードにより、オペレータが用途に合わせて車両性能を調整できるため、C9.3 ACERTエンジンの高い燃料効率がさらに引き上げられています。
336F/F L XEには、以下の3つのテクノロジが組み込まれており、卓越した燃費と性能を実現しています。Cat Electronic Standardized Programmable(ESP)ポンプにより、ハイブリッド油圧動力源、エンジン、アキュムレータをスムーズに切り替えて、燃料を節約します。Cat Adaptive Control System(ACS)バルブはインテリジェントに絞りや流量を管理して車両の走行を制御し、性能を最適化します。Cat油圧ハイブリッド旋回システムは、旋回ブレーキ時の運動エネルギーを無駄にせずに、アキュムレータを加圧して車両を停止し、車両の加速が必要になった際にその圧力を利用します。
重要な要素となるACSバルブは、Catブランド独自のものです。これはシステムの“頭脳”であり、車両の機能を独立して制御し、油圧エネルギーを必要な場所に、必要なタイミングで送ります。ACSバルブはポンプとハイブリッドシステムに完全に統合されているため、従来のCat製品と同等の非常に優れた制御性と油圧出力を達成しながら、燃料消費量を大幅に低減します。このため、現在では374F Lや390F Lのような大型車両では標準装備となっています。
テクノロジの改良
お客様が336F/F L XEを管理して最適な投資利益を得られるように、Caterpillarは複数のCat Connect(Catコネクト)テクノロジを標準装備しています。 GRADE(グレード)テクノロジは、リアルタイムでバケットチップの高さをガイドし、オペレータが勾配条件下でより迅速、正確、かつ生産的に作業を完了できるように支援します。最新のPAYLOAD(ペイロード)テクノロジは、ブームスイングでのリアルタイム計量を行うことで、迅速かつ効率的な積込みと最適なペイロードを実現します。オペレータはキャブ内のディスプレイで積載質量を見ることができ、目標のペイロードがいつ達成されたか把握できるため、保有車両全体の生産性が大幅に高まります。また、ペイロード質量、積込み回数、サイクルカウント、1日の合計などにすばやくアクセスして、キャブから生産性を追跡できます。現場管理者は、LINK(リンク)テクノロジを使用してVisionLink®(ビジョンリンク)のウェブポータルからペイロードデータおよび車両の位置、稼動時間、非稼動時間、燃料消費量、生産性、イベントなどの車両運転データにワイヤレスでアクセスして、生産性の測定、効率性のモニタリング、車両性能の最適化を行うことができます。
336F/F L XEの頑丈なフレーム、ヘビーデューティアンダキャリッジ(延長タイプ)、および標準/大型カウンタウエイトオプションを組み合わせることで、掘削、リフト、アタッチメント用途の極めて強固で安定性に優れた作業プラットフォームが構成されます。ヘビーデューティリーチブームは2.8 m/3.2 m/3.9 mのスティックに対応。6.18 m大容量掘削ブームと2.55 mスティックの組合せも可能です。また、一台で様々な用途に対応できるように設計された複数のCatワークツールと最新式のツールコントロールシステムも利用できます。
336F/F L XEは、広々としたオペレータ環境により、オペレータの快適性と利便性も最高レベルとなっています。シートにはエアサスペンション式、ヒータ/クーラ付きなどのオプションがあり、オペレータの好みに合わせて調整できるジョイスティックコントロールと、快適な環境を維持する自動空調システムもご用意しています。
整備性の点では、主要な整備箇所、電動燃料系統プライミングポンプ、リモート燃料タンクドレーン、および燃料レベルインジケータに地上からアクセス可能で、過剰な給油を防ぐことができます。安全機能としては、転倒時運転者保護構造(ROPS)キャブ、滑り止め仕様の表面、プログラム可能なハロゲン作業灯、容易に格納できる上部/下部ウィンドウ、取り外せば緊急用避難口にもなる大きなスカイライトなどがあります。
詳細については、www.cat.comをご覧ください。