Cat® 374Fおよび390F油圧ショベルはTier IIまたはTier III排出ガス規制適合で、優れた燃料効率とオペレータの快適性を実現

南米およびアジア太平洋向けリリース(韓国および中国を除く): 2014年6月
リリース番号: 273PR14

新しいCat® 374Fおよび390F油圧ショベルはDシリーズ・モデルの後継機で、燃料効率に優れたCat ACERT™エンジン(374FにはC15、390FにはC18)を搭載し、Tier IIまたはTier III排出ガス規制に適合しています。この新型モデルは、Dシリーズの耐久性、信頼性および性能を引き継ぎながら、Caterpillar社のFシリーズ設計基準を採用し、燃料消費量を抑えてオペレーティング・コストを低減し、オペレータの快適性を最適化し、簡便な整備性とクラス最高の生産性を達成します。374Fおよび390Fは、最大運転質量がそれぞれ約75,170 kgおよび92,020 kgと、ヘビーデューティ仕様のメイン構造が特徴で、フロント・リンケージとワーク・ツールのオプションを選択すれば最高の汎用性を達成します。また、グレードコントロール・システムとテレマティクス・システムを各種取り揃えています。

エンジン/油圧システム

C15およびC18エンジンは、正味出力定格がそれぞれ479 hpおよび532 hp(ISO 9249)、電子制御のフュエルインジェクション/吸気システムやCaterpillar社設計の排気後処理システムなど、定評ある排出ガス制御テクノロジを複数組み合わせて採用しています。オペレータは排出ガス制御の状況を一目で把握でき、機械性能に影響を及ぼすことはありません。

374Fでは燃料消費を10 %削減、390Fでは生産性が向上し、374Fおよび390Fの燃料効率はいずれもDシリーズ比で向上しています。

パワー・モードは標準とエコノミーの2種類で、用途に応じてエンジンの運転速度を選択して、さらに燃料を節約することができます。また、オンデマンドの発電システムが機械の作動荷重に応じてエンジン・スピードを調整し、エンジン・アイドル・シャットダウン・システムにより、あらかじめ設定されたアイドリング時間が経過するとエンジンが停止します。各システムでは、燃料節約と排出ガス削減が達成されただけでなく、整備間隔が大幅に延長されます。

374Fおよび390Fの作業装置用油圧システムは、主要コンポーネントのすぐ近くに配置されるように設計されています。この配置では接続チューブやホースが短くなり、摩擦損失と圧力低下が低減されるため、システムへの負荷を削減し、さらに燃料を節約できます。Fシリーズ・モデルに新たに導入されたCat Adaptive Control Systemバルブは、流量や制限を電子制御し、ジョイスティックの動きに油圧レスポンスが完全に一致します。この燃料節約機能は油圧機能を円滑にし、全体の油圧効率をさらに向上します。

この新型モデルに補助油圧回路を装備すると、動力ワーク・ツールを利用できます。ツールは油圧作動式カプラに簡単に装着できます。ブームおよびスティックの回路では電気制御式再生システムがオイルをシリンダ・エンド間で循環し、メイン油圧ポンプの負荷が軽減されるため、さらに燃料が節約されます。

構造強度

374Fと390Fには、重量のある高品質のスチール・プレート製のブームとスティックを幅広く取り揃えており、大きな応力がかかる部分には高強度の鋳造部品と鍛造部品を使用しています。すべて応力除去して耐久性を高めており、超音波検査により品質を確認済みです。ヘビーデューティー・リーチ・ブームおよび汎用ブームは一般的な掘削作業や積込み用に設計されており、大量掘削ブームは大規模な土木工事や重量物の運搬などで高い生産性を実現します。掘削深さ、リーチおよび掘削力の要件に適したブームに合わせて、スティックを選択できます。

メインフレームとアンダキャリッジの定評あるヘビーデューティー構造と頑丈なキャブに対応できるように特殊なマウントが組み込まれた上部フレームにより構造耐久性が確保されており、下部フレームは頑丈に補強され、長期間耐久性を実現します。ロングトラック、可変ゲージ・アンダキャリッジは、大型のトラック・ローラ・フレームと引張り強度が高い鋼製のコンポーネントで構成されており、作業時に幅を広げて安定した足回りを提供する一方、輸送時には輸送幅を小さく調整できます。カウンタウエイト取外し装置が新たに追加され、簡単でコスト効率の高い輸送が実現します。

キャブ/整備性/テクノロジ

Fシリーズ・キャプではガラス部分が大きくなったため(12 %)、オペレータの視界が向上し、騒音レベルが3 dB(A)と大幅に低減されました。新型のLCDモニタはスクリーンが40 %大型になり、解像度は4倍と、従来よりも直観的にナビゲーションが可能です。モニタは42か国語でプログラム可能で、詳細な機械の運転データを提供するとともに、標準のリアビュー・カメラからの鮮明な画像を表示します。374Fおよび390Fのキャブには特殊なシーリングとインシュレーションが採用され、オペレータの環境を清潔で快適に保ちます。空調制御システムにはエアコンとろ過式換気が組み込まれており、シートにはエアサスペンション式、ヒータ付き、クーラ付きなどのオプションがあります。

Fシリーズでは、定期メンテナンス・ポイント(グリース・フィッティング、フュエル・フィルタおよびオイル・フィルタ、フルード・タップ)が1か所にまとめられており、幅の広いスリップ防止通路にある幅の広いサービス・ドアから安全にアクセスできます。さらに、フュエル・タンクのドレーン・コックから水と沈殿物を簡単に排出することでフュエル・システムが保護され、一体型フュエル・レベル・インジケータにより過充填リスクが低減されます。

Cat Connectは、テクノロジとサービスを賢く利用して、作業現場の効率性を向上させます。オプションのProduct Link™システムをはじめとするLINKテクノロジにより、オンラインのVisionLink®インターフェイスから、フリート所有者は位置、時間、燃料使用量、診断コード、アイドル時間などの重要事項を追跡して、機械の生産性を管理できるため、所有コストとオペレーティング・コストの低減につながります。Fシリーズ製品は、Cat Grade Control Depth and SlopeなどのオプションのGRADEテクノロジも提供しています。このテクノロジにより、オペレータが作業の生産性と精度を向上するだけでなく、作業要件が変更された際には、3D機能にアップグレードできます。

機械仕様

 

374F

390F

より大きい より小さい

エンジン

Cat C15

Cat C18

より大きい より小さい

正味出力、kW(hp)- ISO 9249

 

 

より大きい より小さい

正味出力 - ISO 9249

352 kW

391 kW

より大きい より小さい

正味出力 - ISO 9249

479 hp(メートル単位)

532 hp(メートル単位)

より大きい より小さい

運転質量、最小、kg *

70,970

88,680

より大きい より小さい

運転質量、最大、kg **

75,170

92,020

より大きい より小さい

最大 掘削深さ、mm ***

9,650

11,800

より大きい より小さい

最大 前方リーチ、mm***

14,230

17,250

より大きい より小さい

作業装置油圧流量、L/min

448 x 2

504 x 2

より大きい より小さい

作業装置油圧、kPa

37,000

35,000

より大きい より小さい

* 装備: リーチ・ブームと最短のスティック
                              374FにR7.8 mのブーム、R2.84 mのスティック、3.8 m³のバケットを装備
                              390FにR8.4 mのブーム、R3.4 mのスティック、4.6 m³ のバケットを装備  
** 装備: 大量掘削ブームと最長のスティック                                                
                              374FにM7.0 mのブーム、M3.0 mのスティック、4.6 m³のバケットを装備
                              390FにM725 mのブーム、M3.4 mのスティック、6.0 m³のバケットを装備
***装備: 最長のリーチ・ブームとスティック
                              374FにR7.8 mのブーム、R4.7 mのスティック、3.8 m³のバケットを装備
                              390FにR10.0 mのブーム、R5.5 mのスティック、3.9 m³のバケットを装備

###

画像1

画像2

編集担当者様へのお願い: Caterpillar社の新しい製品およびサービスの発売時期は、地域により異なります。Caterpillar社は製品やサービスが当該地域で入手可能か、ディーラ・ネットワーク、工場およびマーケティング子会社に確認してから製品情報を発表するよう最善を尽くしていますが、編集者の方々にもお近くのディーラで製品の販売状況や仕様を確認いただくようお願いいたします。

プレスお問い合わせ先

Caterpillarトレード・プレス・メディア担当者

南北アメリカ
Sharon Holling: Holling_Sharon_L@cat.com
Johanna Kelly: Kelly_Johanna_L@cat.com

ヨーロッパ、アフリカ、中東地域
Francine Shore: Shore_Francine_M@cat.com

このリリースについてのご意見・ご要望はこちらへ
www.cat.com/requestCatinfo

Alt Alt