725アーティキュレートトラック

性能向上を実現しながら、オペレータ入力を最大50 %削減するCAT® 725アーティキュレートトラック

北米、欧州、日本、オーストラリア、ニュージーランド向けリリース: 2020年3月 
リリース番号: 36PR20

次世代型のキャブ、現在の排出ガス基準に適合した強力なエンジン、生産性向上につながる自動機能を装備した新しいCAT® 725アーティキュレートトラックは、卓越したアーティキュレートトラックの市場基準を確立します。ペイロード26.5トン(24メートルトン)の新しい725トラックは、725C2の誇る信頼性と耐久性を維持しながら、大規模土木、一般土木、採掘、採石、骨材、埋立て、廃棄物、および産業用などのさまざまな用途に従事するお客様が求める性能を向上させています。

新しい725は、CATの新しいトレードドレスが施された最初のアーティキュレートトラックで、夜間に作業をしやすいように照明が改良され、オプションの高所LED、高輝度ライト、車幅位置表示用LEDライト、機械両側のアクセスライトが提供されています。20 %大きくなったキャブは、赤外線遮蔽ガラスを採用して、太陽光によるキャブ内の温度上昇を軽減しながら、スライド式ウィンドウで換気性を高め、積込みツールや地上の作業員とのやり取りを可能にしています。新しい自動室温制御(冷暖房、換気)システムが導入され、オペレータ側を向いた送風口が増えたことにより、キャブ内の冷暖房効率が向上しています。

従来のキャブデザインよりも遮音性が4倍に向上した次世代型のキャブでは、オペレータの耳元での騒音レベルが69 ± 2 dB(A)まで低下し、オペレータの快適性が大幅に向上しています。キャブに乗り込む際、ドアを開くと、"ウェイクアップ"機能が作動し、機械のタッチスクリーンディスプレイが起動します。キャブの背骨に相当する転倒時運転者保護構造(R.O.P.S.、Roll-Over Protective Structure)により、キャブ後部の構造柱が不要になり、オペレータは斜め後方の視界を確保できます。キャブに取付けられたミラーが、オペレータの視認性を大きく向上させます。このミラーは振動が抑えられていて、輸送時には簡単に折りたたむことができます。

オペレータを補助する自動化機能の追加

自動化機能により、アーティキュレートトラックの生産性が向上し、オペレータの入力量が減り、さまざまな経験レベルのオペレータに対応できます。Caterpillar独自のアシスト式自動ホイストでは、自動的にトランスミッションが「ニュートラル」位置になり、待機休止が適用され、高速回転時にはトラックベッドが最大傾斜角度まで持ち上げられるため、オペレータ入力が最大50 %削減されます。ベッドを下げる際は、降下状態をコントロールして"激しい衝撃"を防ぐため、コンポーネントの寿命が延びます。新しいCAT Detectスタビリティアシストは、機械の移動中に音声や視覚でオペレータに警告を発することによって、機械の転倒を防止し、ダンプ作業中に機械が危険な角度になった場合には、持上げ操作を抑制します。

新しい725パワートレーンには、スムーズなシフトを実現する高度な機能が内蔵されたCAT CX31 6速トランスミッションが搭載されており、加速力が最大8 %向上し、勾配での速度は9 %も向上しています。先進自動トラクションコントロールにより、オペレータが判断する手動トラクションコントロールがすべて不要になり、作業中にディファレンシャルロックの接続レベルを自動的に変更してトラクションを連続的に維持できるため、サイクルタイムが短縮され、生産性が向上し、タイヤの摩耗が軽減されます。前進と後進のどちらでも作動するリターダ自動制御は、完全に自動化されており、油圧式リターダ、ギヤ選択、およびサービスブレーキの補助的な適用を組み合わせることで、リターダを適切に管理します。

標準搭載のCAT Product Link™テクノロジにより、機械がワイヤレスでオフィスに接続され、管理者は、VisionLink®を通じて、機械の位置、稼働時間、燃料消費、生産性、アイドル時間、診断コードなどの運転データを監視できます。外部ペイロードインジケータライトは、トラックが最大積載量に達するとローダオペレータに警告し、トラックの過積載のリスクと、過積載が原因で起こるタイヤおよびコンポーネントの摩耗のリスクを軽減します。オプションのCat Production Measurementシステムは、正確なペイロード情報をドライバ、ローダオペレータ、オフィスに提供し、生産性の追跡および分析を可能にします。

定評ある信頼性

現場のさまざまな用途で実証済みの、信頼性の高いCAT 9.3 ACERT™エンジンは、定格出力(グロス)342 hp(255 kW)で、新しい725アーティキュレートトラックに動力を供給します。Catクリーンエミッションモジュールパッケージは、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF、Diesel Particulate Filter)と選択式触媒還元(SCR、Selective Catalytic Reduction)用触媒で構成されており、厳しい米国EPA Tier 4 Final/EU Stage V排出ガス基準に適合しています。通常のデューティサイクルでは、作業中の再生が自動的に行われ、DPFの汚れがすぐに除去されます。エコモードは、燃料消費量を最大5 %削減する効果があり、オペレータが作業中に有効と無効を切り替えることができます。

フロントサスペンションシステムは、起伏の多い地形での滑らかな乗り心地を実現し、速度を上げても衝撃負荷が軽減されます。新しいフレキシブルなフェンダ設計により、コンポーネントの長寿命を実現し、修理費用が削減されます。車両フレームは、大きなトルク負荷に対応できるよう設計されており、ヒッチ部の応力を軽減し、サスペンションの形状を最適化することで、稼働時間を最大限に高めています。新しい725アーティキュレートトラックのユニバーサルジョイントは、永久潤滑を備えており、他の潤滑ポイントはヒッチ部にまとめられているため、容易にアクセスでき、メンテナンス時間を短縮できます。

CAT 725アーティキュレートトラックの詳細については、最寄りのCatディーラにお問い合わせいただくか、https://www.cat.com/ja_JP/products/new/equipment/articulated-trucks.htmlを参照してください。

 

725製品仕様

エンジン

CAT C9.3

 

定格出力(グロス)、hp(kW)

342 (255)

 

定格ペイロード容量、トン(メートルトン)

26.5 (24)

 

山積み容量、yd3(m3

19.6 (15)

 

アクスルの数

3

 

駆動コンフィギュレーション

6輪

 

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