最適の締固め性能とオペレーションコスト削減を達成し、複数回再生できる設計のCAT® 816Kランドフィルコンパクタ

全世界向け: 2016年6月  
リリース番号: 231PR16

新製品のCat® 816Kランドフィルコンパクタは、1972年の発売以来基準となっている816モデルの性能、耐久性、信頼性を受け継いでいます。Kシリーズ新製品には、複数回の寿命を達成するよう設計されたヘビーデューティ仕様のメイン構造が装備され、燃料効率の高いCat C7.1 ACERT™エンジン、シングルレバーのステアリング操作、加圧式キャブ、耐用年数が延長されたホイール/チップが特長です。締固めコントロールなどのCat COMPACTテクノロジにより、高い精度の締固め測定値や3Dマッピングを実現し、締固め性能と安定性を高めています。

構造/ガード/ホイール/チップ

816K専用設計の基礎となるのはロボット溶接の頑丈なメイン構造で、ねじり衝撃やねじり力に耐えられるよう、リアフレームを箱型断面構造としています。さらに、ヘビーデューティ仕様のステアリングシリンダマウントがステアリング負荷を効果的にフレームに伝達し、アクスルマウント設計も最適化されています。そのため、構造の整合性が改善されています。

新たに3種類のホイールとチップ仕様構成が加わり、816kの用途がさらに広がりました。パドルチップは負荷を低減し、高い性能と低燃費を達成します。プラスチップは横斜面安定性を改善し、コンビネーションチップは性能、燃費、横斜面安定性を最適なバランスで達成します。

さらに、特殊ガードが損傷、異物の集積、化学物質、早期摩耗からコンポーネントを保護し、とりわけアクスルガードが材料の巻付きや絡みを防止します。トランスミッションオイルチューブも保護されており、燃料タンクはフロントフレームからの異物が侵入しないように配置されています。ラジエータの吸気口にはスクリーンを装備し、異物がエアフローを塞がないように車両後部の高い位置に配置されています。また、そのグリル設計により、異物を寄せ付けません。ストライカバーは、ホイールに異物を寄せ付けない設計です。粘着性の土壌やチップ間に詰まる材料に対応するため、オプション装備のクリーナフィンガもご用意しています。

パワートレーン

C7.1 ACERTエンジンは、U.S. EPA Tier 4 Final/EU Stage IV排出ガス基準適合で、車両の作業サイクルを中断させない先進のテクノロジが採用されています(Tier 3/Stage IIIA同等基準適合の仕様構成も一部地域でご用意しています)。Cat次世代高圧/コモンレール燃料システムが、各サイクルで正確に制御された多数のマイクロバーストを供給する一方、制御システムがエンジンの平均稼動速度を低速に維持するため、熱負荷を抑え、燃費がさらに高まります。オートアイドルストップ機能により、アイドリングが長時間続かないよう、燃料を節減します。

816Kに搭載されるCaterpillar設計のプラネタリパワーシフトトランスミッションには、特殊な冶金手法と熱処理ギヤが採用されており、耐用年数を確実に延長します。トランスミッションのアドバンストプロダクティビティエレクトロニックコントロールシステム(APECS、Advanced Productivity Electronic Control System)は、トランスミッションのシフト性能を改善し、オペレータの快適レベルと生産性を向上するよう設計されています。ヘビーデューティ仕様のプラネタリアクスルがパワートレーンをさらに強化し、フロント側は固定、リア側は± 6度揺動します。

オペレータ環境

816Kには、Cat STIC™(ステアリングトランスミッション統合コントロール、Steering and Transmission Integrated Control)が採用され、ステアリングとトランスミッションの制御(方向とギヤ選択)が1本のレバーに集約されています。軽い力で操作できるレバーは左右に42度屈曲するため、左右に容易に動かしてステアリングを操作できます。電気油圧式作業装置コントロールにはソフトディテントが採用され、シリンダには電子制御停止機能が採用されているため、スムーズな操作が可能です。左ペダルは、ブレーキ、トランスミッションニュートラライザ、エンジンスピード設定を無効にするデセラレータとしての役割を果たします。

キャブを加圧する空気清浄機能により、オペレータ環境を常に清潔に維持し、自動空調システムで温度を快適に保ちます。キャブは絶縁マウントに取り付けられているため、振動が抑えられるほか、エアサスペンションシートまたはCatコンフォートシリーズIIIシートにより、オペレータの快適性がさらに向上しています。バックライト付きのメンブレンスイッチにはLEDインジケータとISO記号が採用されています。また、標準装備のリアビューカメラシステムが備わったことで、オペレータの視界が良くなりました。

整備性とサスティナビリティ

816Kでは、利便性を考えてグリースフィッティングなどの定期サービスポイントを地上面から手が届く位置にまとめて配置しているため、スイング式ドアまたはノンスリップのプラットフォームから整備が可能です。地上面のサービスパネルには、ロックアウト/タグアウトが組み込まれたマスタディスコネクトスイッチ、DEFパージランプ(Tier 4 Final/Stage IV適合製品の場合)、燃料シャットオフスイッチ、ジャンプスタート用ソケットが装備されています。エコロジードレーンは漏れを防ぐ構造で、サイドドアから楽に冷却システムを清掃できます。

816Kは複数回の再生を念頭に設計されており、CaterpillarはRemanやCertified Rebuildプログラムなど、サスティナブルなオプションもご用意しています。コンポーネントの再利用や再生コンポーネントを採用すると、新製品比で40~70 %のコストを節減できます。Caterpillarでは、お使いの車両に新機能を追加できるよう、レトロフィットパッケージも各種取り揃えています。

Cat Connectテクノロジ

Cat重要情報管理システム(VIMS™、Vital Information Management system)から不具合の可能性をオペレータや技術者に通知して、すばやく問題を解決することで、想定外の休車時間を防止できます。さらに、Cat LINKテクノロジを活用することにより、ワイヤレスで車両管理者にVisionLink®インターフェイス経由にて、車両の位置、稼動時間、燃料消費、非稼動時間、イベントコードなどの重要な情報を提供することができます。

Cat COMPACTテクノロジは、高度な締固め測定、キャブ内のガイド、レポート機能を組み合わせたもので、均一に、少ない杯数で締固め目標を常に達成できるため、手直しの時間や燃料の節約につながります。工場取付けのCat締固めコントロールシステムは、締固め値を測定し、層の密度が最適になったことを示す3Dパスマッピングガイダンスを表示します。マッピングを使用すると、中空を排除し、空間を最適化できる上、結果の文書化もできます。 

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