Cat® 990Kアグリゲイトハンドラにより、再処理用途におけるホイールローダの生産性が向上

世界リリース向け: 2018年12月
リリース番号: 589PR18

Caterpillar社は、骨材ヤード用途においてより大きな積載質量に対応できる990Kアグリゲイトハンドラを開発しました。標準の990Kに対して25 %も積載質量が増加しているため、トラックや鉄道車両への積込みをより迅速に行えるとともに、積込み/運搬およびストックパイル管理作業においてより多くの資材を運搬できます。

Cat® 990Kアグリゲイトハンドラの積載質量は22米トン（20トン）、全回転静止転倒荷重は96,426 lb（43,738 kg）です。アグリゲイトハンドラコンフィギュレーションでは、追加カウンタウエイトにより車両の安定性を維持し、堅牢な990K構造により優れた耐久性を確保します。ゼネラルパーパスバケットおよび石炭用バケットを最大限に活用することで、積載量を増やすことができるローダです。

990Kアグリゲイトハンドラには、ダンプクリアランス13.5 ft（4,108 mm）の標準リフトコンフィギュレーションと、ダンプクリアランス15 ft（4,569 mm）のハイリフトコンフィギュレーションをご用意しています。容量の増大とダンプクリアランスの高さにより、鉄道車両や大型トラックへの積込みにおける積込み杯数を改善し、より低いトン当たりコストでのより迅速なマテリアルハンドリングを実現します。

990Kアグリゲイトハンドラは、Cat大型ホイールローダラインアップにおける、小さめの986Kおよび988Kアグリゲイトハンドラを補足する製品です。ただし、原石積込またはその他のショットロック用途での使用には適していません。

ベースは990K

新型990Kアグリゲイトハンドラは、定評ある990Kホイールローダがベースとなっています。990Kのパワートレーンはパワフルな性能と優れた燃料効率を発揮します。Cat C27エンジンを搭載し、定格出力（ネット）699 hp（521 kW）を実現。低いエンジン回転数による効率的な燃料消費も特長です。さらに、ECOモード（オンデマンドスロットル）、オートアイドリングストップ機能、エンジンアイドルキックダウン/自動再開システムによって、さらなる燃費向上を実現しています。

現場で実証済みのCat独自のインペラクラッチトルクコンバータにはロックアップクラッチが装備されており、ダイレクトドライブが可能になるため、燃料効率の改善、サイクルタイムの短縮、熱発生の抑制を実現できます（特に積込み/運搬用途）。このシステムでは、オペレータがリンプルと油圧出力をバランスよく維持できるため、積込み効率が最適化されます。ポジティブフローコントロール装備の油圧システムには可変容量の電子制御ポンプが採用され、オペレータの制御入力に従ってオイル流量を高い精度で分配します。

さまざまなドライブトレーンオプションをご用意しています。一体型アクスル冷却およびライドコントロールオプションは積込み/運搬作業において特に有効です。

運転室にはCat重要情報管理システムVIMS™ 3Gを装備。カスタマイズ可能なオペレータプロフィール、サイクルタイマ、一体型ペイロードコントロールシステムにより、作業中に積載質量を計測できます。グラフィカルインフォメーションディスプレイは使いやすく、主要情報が常にオペレータの目の前に表示されます。Cat Comfort IIIシートは一体型シート取付けコントロールを装備し、スムーズで快適な操作を実現します。STIC™ステアリングレバーと一体となったトランスミッションコントロールにより、トラベルコントロールが容易に行えます。

990KにはCat Vision（Catビジョン）リアビューカメラシステムも搭載されており、オペレータはキャブ内のディスプレイでローダ後部の状況を確認することができます。オプションのCat Detect（Catディテクト）障害物検出システムは、レーダ付きのカメラシステムとキャブ内ソフトウェアと一体になっており、レーダの検出範囲に障害物を発見すると、それをオペレータに知らせます。以上のシステムは、特に混雑した積込みエリアでオペレータが周囲の状況をよりよく把握できるように設計されています。

Catホイールローダの詳細については、最寄りのCatディーラにお問い合わせいただくか、弊社のWebサイトwww.cat.comをご覧ください。