出力とペイロードが増強されたCat® C2シリーズアーティキュレートトラック

世界リリース向け: 2016年3月   
リリース番号: 159PR16

Cat® C2シリーズアーティキュレートダンプトラックの新製品には、314馬力(234 kW)の725C2、367馬力(274 kW)の730C2および730C2 EJ(イジェクタ式ボディ)があります。定格荷重は725C2が26.5トン(24メートルトン)、より大型の2モデルでは31トン(28メートルトン)です。標準装備のオートトラクションコントロールにより、操作の効率が上がるため、先行機比で、生産性が向上し、オペレーティングコストを低減でき、リンプル/リターダ能力が高まります。先行機の長期間耐久性、高い稼働率、高い再販価値、最善のレンタル利益はそのまま引き継がれています。

パワートレーン

3モデルの搭載エンジンはすべて、US EPA Tier 2/EU Stage II、Tier 3/Stage IIIA、Tier 4 Final/Stage IVの世界の排出ガス基準に適合するか、これと同等です。Tier 4 Final/Stage IV適合モデルでは、ディーゼルパーティキュレートフィルタと選択式触媒還元システムにより、排気ガスの後処理を実行します。

前進6速/後進1速のCatパワーシフトトランスミッションは、電子的にクラッチ締結圧力を調整してスムーズなポジティブシフトを実現します。また、同トランスミッションには、Caterpillarアドバンストプロダクティビティエレクトロニックコントロールストラテジ(APECS、Advanced Productivity Electronic Control Strategy)システムが統合されています。このAPECSシステムが加速を改善し、シフト時にトルクコンバータロックアップ(および走行速度)を維持して、自動的に速度を維持し、運転条件に合わせてシフトポイントを変更します。そのため、生産性の向上、コントロールの最適化、燃費の向上などの利点が得られます。

下り坂での速度を制御するために、730C2および730C2 EJには新しいエンジン圧縮ブレーキが採用されており、従来のモデル比で60 %制動力が向上しています。725C2は、4つの運転モードでフルードリターダを使用します。どちらのシステムも効率的に速度を管理し、サービスブレーキの使用を最小限に抑えて、ブレーキの耐用年数を延長します。

C2シリーズ新製品3モデルはすべて常時6輪で駆動し、クロスアクスルディファレンシャルとインターアクスルディファレンシャルには湿式ディスククラッチロックが装備されています。作業中に適用される自動ロックは完全比例式で、必要な分量だけロックをかけるため、オペレータの入力なしで、厳しい作業条件下でもトラクションを維持できます。さらに、C2シリーズには新たに全アクスル湿式ブレーキが採用されています。密封式システムが異物の侵入を防ぎ、ブレーキ寿命を延長します。

構造とサスペンション

C2シリーズ新製品には、過酷な用途でも長期間耐久性を維持することができると現場で定評のある主要構造が採用されています。フロントフレームには箱型断面構造の縦方向ビームが、リアフレームには4プレートボックス構造が採用され、応力点を低減しています。ヒッチには頑丈な2ピース構造が採用されており、鋳鋼ヘッドが耐久性の高い鍛造 鋼チューブにボルト付けされ、フレーム間をしっかりと、トラブルなく接続します。

スリーポイントオイル/窒素フロントサスペンションおよび移動ビーム型のリアサスペンションが運搬走路の衝撃を効率よく吸収するため、安全な高速移動が可能です。新設計のダンプボディには高強度で耐摩耗性の高いブリネルHB450を採用して、衝撃や磨滅への抵抗性を高めており、また、分流設計により、積荷を残らず放出して、マテリアルの運び戻しを最小限に抑えています。ボディの上部レール設計は積載エリアへのマテリアルのこぼれを低減して、完全溶接のフロントバンパと全幅のベリーパンが車両を保護します。

オペレータ環境

広々とした乗員2名用のキャブには、マルチ調整式エアサスペンションシート、フルサイズの前向きシート(トレーナー用)、チルト/伸縮機能付きステアリングホイール、使いやすいラップアラウンドダッシュが装備されています。多目的カラーディスプレイには、リアビューカメラディスプレイ(動作時)からの情報のほか、運転関連情報が表示されます。

新製品の低く傾斜したフード、中央に配置したオペレータシート、大きなガラスウィンドウにより、全周に優れた視界を確保します。直観的かつ楽に操作できるコントロール装置により、運転時の安全とオペレータの利便性が高まります。

安全性および整備性

車両のヘッドライトと方向指示器(車両全体に装備)、高い位置に取り付けたLED幅ポジションマーカーライトが夜間作業の安全性を高めます。広い範囲に取り付けたハンドレールシステム、スリップ防止表面処理、大型のワイドアングルミラー(ヒータ付きもご用意)により、さらに安全性が高まります。

操作の安全性を高めるため、キャブには一体型ROPS/FOPS構造が採用されています。電気 - 油圧式セカンダリステアリングシステムは、圧力が低下すると自動的に作動します。パーキングブレーキはスプリング作動/油圧解除式です。燃料遮断および電気系統ディスコネクトの外部スイッチは車両外部から楽にアクセスできます。

キャブ内のスイッチ操作で上下する新しい電動フードにより、定期サービスポイントに余裕をもってアクセスできます。キャブのリアに搭載されたラジエータ(ロングライフクーラントを使用)は、容易に清掃することができます。キャブを傾けることができるので、トランスミッション、ドライブシャフト、油圧部品にアクセスできます。また、キャブ内の電気系統サービスセンターには、電源ポート、診断コネクタ、CATデータリンクコネクタが装備されています。エンジンオイルおよび油圧作動油の交換間隔が延長され、調整不要なホイールベアリングが採用されたことで、メンテナンスコストを軽減することができます。

生産性

オプション装備のCat Production Measurementシステムから、計測されたペイロードがキャブに送られるため、作業の生産性と精度が向上します。統合システムでは、移動ビームサスペンションに取り付けたセンサを使ってペイロード値を計算し、目標の重量に達すると通知するため、ペイロードと生産性を最高に高めながら、早期摩耗につながる過積載を低減します。

テクノロジ

LINKテクノロジの一部のProduct Link™システムにより、所有者は機器にワイヤレスで接続でき、オンラインのVisionLink®ユーザインターフェースを介して、車両の位置、稼動時間、燃料消費量、非稼動時間、イベント、診断コードなど、分析と報告に不可欠な車両データにアクセスできます。LINKの情報は、事実に基づく意思決定を支援し、効率の向上、所有コストとオペレーティングコストの削減に役立ちます。 

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730C2アーティキュレートトラック

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