世界リリース向け: 2018年6月
リリース番号: 331PR18
粒状のマテリアルおよびあらゆる種類のアスファルト合材の締固めの用途で設計された、新型のCat ® CW16空圧式（ラバータイヤ）ローラでは、標準の締固め幅69 in（1,754 mm）の9輪モデルに加えて、締固め幅84 in（2,132 mm）の11輪モデルもオプションでご用意しています。CW16は高速道路、市街地道路、郊外道路、車線の追加、工業用地、オーバーレイでの用途や、その他の中規模作業で優れた効率性を発揮します。
使用するバラスト（水、砂、鋼、または混合物を含む）に応じて、CW16の運転質量は基本仕様の11,464ポンド（5,200 kg）から変化し、9輪仕様では最大質量およそ33,000ポンド（15,000 kg）、11輪仕様ではおよそ32,850ポンド（14,900 kg）となります。運転質量は作業要件に合わせて調整可能です。1輪にかかる質量も条件に応じて変動し、9輪仕様では1,280ポンド（580 kg）～3,680ポンド（1,670 kg）、11輪仕様では1,060ポンド（480 kg）～2,975ポンド（1,350 kg）となります。
オシレーチングフロントホイールにより、柔らかく隙間のある路面でも車両全幅に渡って締固めがスムーズに行われます。11輪仕様では、チップシールの作業効率も向上しています。1.25 in（32 mm）のタイヤオーバーラップにより、路面全体における均一な締固めが実現します。各車輪には自動調整式のスクレーパが装備されており、散水装置が車輪表面への材料の吸着を防ぎます。標準装備のココアマットは水分を保持して車輪をウェットな状態に維持します。保温エプロンもオプションで装備可能です。
CW16の加圧式散水装置には、各車輪に専用のスプレーノズルを配備。装置にはウォータポンプ一基、3段階のフィルタが設けられており、断続的な作業を調節して設定できます。3段階のフィルタ（盛土でのフィルタ機能あり）は、ウォータポンプやスプレーノズルとの連携により、目詰まりの発生を防ぎます。断続的な散水モードは調整可能で、水の使用を抑え補充の必要性を低減することで、CW16の効率性に貢献します。
CW16では、地域の排出ガス基準に適合する2タイプのエンジンを選択できます。Cat C3.4B ACERT™エンジンはU.S. EPA Tier 4 Final/EU Stage IV基準に、Cat C4.4はU.S. EPA Tier 3/EU Stage IIIA/China NR III相当の基準に適合。エコモードと独自の自動スピードコントロールシステムの連動により、省燃費、低騒音化、最適なマット品質へのスムーズな移行を実現します。両エンジンともに、定格出力は101.9馬力（75 kW）です。
CW16の2速ハイドロスタティック推進システムは電子制御で、作業現場での操縦性と最高12 mph（19 km/hr）の速度を両立しています。推進システムは速度段のシフトを自動的に行い、燃料消費を低減する惰行モードも搭載。タイヤは12プライの7.5 x 15ラジアル、または14プライの7.5 x 15バイアスなどからお選びいただけます。
CW16では、コンソールおよび標準装備の一新、回転式の運転室の採用により、オペレータに優れた視界が確保されています。LCDディスプレイおよびプッシュボタン式のコントロールにより操作が簡易になり、すべてにおいて快適な運転環境を実現しています。ROPSキャノピまたはサンキャノピも選択可能です。
通常のエンジンオイルの交換間隔は500時間で、定期的な整備時間および全体的なオペレーティングコストが低減されます。大容量の油圧系統およびエンジン冷却系統が採用されたCW16では、高温な状況下でもコンポーネントが最適な温度で維持されるため、油圧ポンプやモータなどの重要なコンポーネントの耐用年数が向上します。
