日本リリース向け: 2016年6月
リリース番号: 229PR16
新製品のCat 326F L 油圧ショベルには、燃料効率の高いCat® C7.1 ACERT™ エンジンが搭載されており、オフロード法2014年(Tier 4-Final)排出ガス基準に適合しています。標準リーチとスーパーロングリーチの仕様構成を取り揃え、広い用途に対応します。運転質量25,740~30,040 kg、標準ブームの掘削深さ6,740 mmで、広い作業範囲を確保します。メイン構造は強化型の設計で、広々としたキャビンには楽に操作できるコントロール、パワフルな作業装置用油圧システム、補助油圧制御システムを装備し、幅広いワークツールを取り揃えて高い汎用性を実現します。
Cat C7.1 ACERTエンジンの定格出力(ネット)は149 kWで、電子システム、燃料システム、エアシステム、後処理システムを組み合わせて排出ガスを制御し、燃料消費を抑え、サービス間隔を延長します。ディーゼルパーティキュレートフィルタはメンテナンス不要で、排出ガス制御システムでは情報がオペレータにわかりやすく表示されるため、作業サイクルを妨げません。標準とエコの2つのエンジン出力モードでエンジン性能を調整して、最適の生産性と燃料効率を達成します。さらに負荷が低下すると、自動制御システムがエンジン速度を落とすため、燃料消費量をさらに低減できます。
耐久性
326F Lの頑丈な下部フレームが、強度と剛性を高めます。上部フレームは特殊マウントに取り付けられており、ROPS認定キャブを支持します。強化型のトラックローラフレームとトラックシュー、リンク、ローラ、アイドラ、ファイナルドライブなどのアンダキャリッジコンポーネントは高張力鋼製です。グリース潤滑のトラックチェーンにより、ゴミや異物の侵入を阻止し、ピンとブッシングの寿命を延長して、走行時の騒音を抑えます。
ブームとスティックにはバッフルプレートを取り付けて強度を高め、高い負荷のかかる部分には多板構造、鋳造品、鍛造品を使った箱型断面構造を採用しています。326F Lには5.9 mのリーチブームまたは10.2 mのスーパーリーチブームのいずれも取り付けることができます。2つのリンケージシステムに対応するよう、標準ブームには4.0メートルトン、長いブームには6.75メートルトンと、2種類のリンケージシステムに応じてカウンタウェイトをご用意しています。カウンタウェイトは、剛性を強化するためメインフレームに直接ボルトで取り付けられています。
Cat EシリーズとFシリーズには共通のリンケージを採用しているため、ワークツールの互換性があります。また、補助ツールコントロールシステムにより、これらのツールを楽に利用できます。さらに、強化型ボトムガードが通路の異物や現場の資材からコンポーネントを保護します。
オペレータ環境
326F Lのキャブは、オペレータが快適に作業できる広々としたスペースを備え、大きなガラスウィンドウから全周にわたり視界を確保します。静かなキャブ内は、自動空調システムで温度が一定に保たれ、アームレストとともに調整できるジョイスティックは軽い力で操作できます。
326F Lのシートは、加熱/冷却オプションが選べる上、自由に調整でき、エアライドサスペンション
を装備しています。LEDモニタは操作が簡単で、44言語でプログラム可能です。ドリンクホルダ、収納エリア、補助電源コンセント装備で、利便性がさらに高められています。
テクノロジ/サービス性
Cat Connectテクノロジは、作業現場の効率を高めるよう設計されており、Cat
Product Link™ テレマチックシステムが統合されているほか、VisionLink®ウェブベースのユーザーインターフェイスを通じて、所有者と車両を接続して、車両の現在位置、稼動時間、燃料消費量、非稼動時間、イベント、診断コードなどの情報にアクセスできます。
給脂ポイントや油水タップなどの定期的なメンテナンス箇所には地上面からアクセスでき、大型のサービスドアにはラッチを装備し、定期メンテナンス時に広く開くことができながら、異物の侵入を避けるよう設計されています。並列クーリングシステムはエンジンコンパートメントから完全に分離されているため、騒音と熱が低減されます。また、コアの清掃も簡単にでき、可変速ファンで効率が高まります。