ヨーロッパ、日本向けリリース: 2015年1月
リリース番号: 53PR15
Cat® Mシリーズ中型ホイール・ローダにはCat Connect Payloadテクノロジ採用のCat Production Measurementが搭載され、精度の高い計量と正確な積込みが求められる用途で、積載/運搬の生産性が改善されるため、効率性が高まります。このペイロード・システムは、バケットへの積載作業中に荷重を計量するため、積込みサイクルを中断することはありません。高度な計量機能により、資材の山を離れる前にオペレータがすばやく荷重を調整できます。ペイロード・データを一目で確認でき、仕様どおりにすばやく効率的に積込み作業ができるため、当て推量による過積載や過小積載が低減されます。さらに、ペイロード・データが保存されるため、管理者が生産を監視して、稼動効率を評価し、業務を管理できるようになります。Cat Production Measurementの搭載により、サイクル・タイムが短縮され、生産性を向上しながら、燃料コストとオペレーティング・コストが削減されます。
統合設計
Cat Production Measurementは特にCat Mシリーズ向けに最適化され、工場で製品とシステムに完全統合されます。完全統合により、製品のコンポーネントやセンサをシステムが利用できるようになり、低価格で性能と信頼性が最適化されます。システムでは、リフト・シリンダ・センサからのデータを利用してバケット位置を測定し、油圧からペイロードの重量を+/-1 %の精度で計算します。
情報には、ローダに標準搭載の多機能タッチスクリーン・ディスプレイから簡単にアクセスできます。シンプルな設計で、簡単にナビゲーションしてマテリアル/トラックID、ペイロード目標などを設定できるとともに、ペイロード・データを保存できます。ローダの後進時には、車両のリアビュー・カメラとディスプレイを共用でき、貴重なペイロード・データが保持されるため、生産性がさらに改善され、作業現場の認識も高まります。
各モードと機能
高度な計量モードを取り揃え、積載量を高い精度で軽量して、積載サイクルを短縮します。
- Transfer-On-Weigh(計量伝送) – マテリアル重量をプレビューして、バケット計量中にトラックの総積載量を示します。荷重が超過していれば、オペレータは余分なマテリアルをふるい落すことができます。
- Low-Lift-Weighing(低リフト計量) – 計量域全体で持ち上げることなく、低いリフト高さでマテリアル重量を見積もるため、ホッパーの積込み時など、正確な計量が必要ない際に迅速に積込みできます。
- Tip-Off(チップオフ) – 資材の山、トラック、ホッパーへの最終往復時の積載量を調整して、その量をリアルタイムで確認できます。
さらに、Cat Production Measurementは車両の自動積載機能である骨材自動掘削システムとも連動するため、入力の手間が軽減され、骨材の山で何度も繰り返される積込み作業において生産性が向上します。
生産性モニタリング
オペレータは、キャブ内から日々のペイロード重量、積込み回数、サイクル数および各値の合計などにすばやくアクセスして、ローダの生産性を追跡できます。LINKテクノロジと統合すれば、管理者もペイロード・データ、生産性および燃費指標にアクセスでき、VisionLink® 3Dプロジェクト・モニタリングですべてのデータを1ヵ所に表示できます。総合的なレポート機能により、管理者が短時間のうちにマテリアル移動の管理や車両とオペレータの実績評価を実施して、生産目標を達成しているかを適宜判断して、作業現場の効率改善を図ることができます。詳細データはVIMS™PCから利用できます。
Cat Connect Payloadテクノロジの詳細については、Cat.comをご覧ください。