北米、南米、アフリカ、中東、CIS、アジア太平洋、オーストラリア、ニュージーランド向けリリース: 2014年9月
リリース番号: 500PR14
新型Cat®デュアル・ロック・チルト(DLT)ピン・グラバ・タイプ油圧カプラは、5トンおよび8トンCatミニ油圧ショベルで利用でき、ワーク・ツールを180度の円弧にわたって旋回させることができるため、機械の汎用性を高めることができます。この構造により、仕上げ整地、解体、溝の清掃、および整地などの用途において柔軟性と効率が最適化され、特別な装置の必要性や支出がなくなります。この新型カプラには、対応するピンオン式ワーク・ツールを取り付けることができ、バケットをフロントショベル・コンフィギュレーションで使用できます。
このDLTカプラは、キャブからワーク・ツールの交換ができるように設計されており、ロック機構が目視できるので、オペレータはツールがしっかり装着されたことを確認できます。このカプラの革新的なプライマリ・ロック・システムでは、ウェッジ・プレートを使用しており、これは、チェック・バルブが統合された油圧シリンダにより位置決めされます。セカンダリ・ロックはスプリング作動式で、別の油圧回路により解除されます。
このDLTカプラは密閉式設計を採用しており、外部にシリンダ・ロッドや可動部品がないため、信頼性の最適化、コンポーネント寿命の延長、所有コストの低減を実現しています。摩耗する内部コンポーネントはすべて、熱処理により耐用年数が最大限に延長されており、たとえば、ベアリング、シール溝、およびギヤ表面の寿命が延びています。新設計のロータリ・アクチュエータにより、アフタ・マーケットのアクチュエータと比較して、保持トルクが最大35 %増加し、全質量が15 %減少し、油圧ラインの取回しが簡素化されています。さらに、らせん状にカットされた焼入れギヤがアクチュエータに使用されており、確実な動作と長い耐久性を確保しています。
カプラの質量は、5トン・クラスの油圧ショベルおよび903Cコンパクト・ホイール・ローダの場合は247ポンド(112 kg)、8トン・クラスの油圧ショベルの場合は398ポンド(180 kg)です。このDLTカプラは、305C/D/EおよびE2モデル、305.5D/EおよびE2モデル、そして308EおよびE2モデルで利用できます。