北米、ヨーロッパ、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド向けリリース: 2021年1月
リース番号: 12PR21
次世代Cat® 374油圧ショベルは、業界のリーダーとなっている先行機の374Fと比較して、高い生産性、構造耐久性の倍増や、最大で20%のメンテナンス削減を請負業者に提供しています。
「生産性を高める鍵は新しい専用ハイドロスタティック旋回サーキット」と話すのは、CAT大型油圧ショベルのワールドワイドゼネラルマネージャであるBrian Abbottです。「このサーキットは、旋回ブレーキエネルギーの再生と、シリンダオイル流量の独立した管理を可能にします。所有者やオペレータにとってこれが意味するところは、油圧ショベルで複数の作業を行う場合に、稼働効率を向上させ、性能をより円滑で容易に予測できるということです」
3種類の運転モード、パワー、スマート、ECOが利用できます。パワーモードは、常に最高出力となります。ECOモードは、エンジン回転数とサイクルタイムを低減しながら掘削力を維持します。スマートモードでは、エンジン出力と油圧出力が自動的に整合され、見当をつける必要がなくなり、掘削の条件、燃料消費量の削減、性能の最適化を行います。エンジン回転数は、油圧デマンドが下がると自動的に下がり、燃料消費量をさらに削減します。
冷却系統には、必要な場合にのみ作動するように設計されている新しいオンデマンドファンを備えているため、燃料を節約して最大効率を確保できます。利用可能な自動反転機能により、冷却コアから粉塵を清掃できるようにするので、効率がさらに向上します。
標準装備のテクノロジによる効率の向上と安全の強化
「生産性のさらなる鍵は、シンプルで使いやすいテクノロジです」とAbbottはさらに説明します。「テクノロジを標準装備品として使用できるようにしました。実際、374では、このサイズクラスにおいて業界で最も包括的な工場取付けのテクノロジを提供しています。すべてが所有者にとって稼働効率をはるかに高いレベルにするためのものです。
Cat PAYLOADでは、移動中の質量測定が可能でオペレータは積載効率を高めることができます。旋回なしでリアルタイムの積載質量の推定値を計算することがでるため、過負荷や積込み不足のトラックの防止に役立ちます。モニタのUSBポートを使用すると、オペレータはインターネット接続やVisionLink®(ビジョンリンク)のサブスクリプションを利用することなく最大30日間の1シフトの結果をダウンロードできます。
Cat Grade with 2Dにより、オペレータに標準装備のタッチスクリーンモニタ経由で勾配の視覚的ガイドが提供されるため、掘削の精度が高まります。このシステムは、Cat Grade with Advanced 2DまたはCat Grade with 3Dに簡単にアップグレードして精度を改善できます。Advanced 2Dには追加のタッチスクリーンモニタが提供されており、現場での設計が可能となります。3Dには、極めて正確なGPSおよびGLONASSの位置調整が追加されます。374に組み込まれた通信テクノロジを使用すると、Trimble Connected Communityやバーチャルリファレンスステーション(VRS、Virtual Reference Station)などの3Dサービスにこれまでよりも簡単に接続できます。
リフトアシストは、油圧ショベルの転倒を防ぐことができる新しい安全機能です。吊上げている実際の負荷の質量をすばやく計算し、油圧ショベルの定格能力と比較します。音と表示のアラートにより、安全な作業範囲内かどうかをオペレータに知らせます。
バケットまたはブレーカを装備しているかどうかにかかわらず、標準装備の2D eフェンスはオペレータが決めた設定点内から油圧ショベルが外れるのを防止できます。これにより、機械やその他の障害物を損傷から保護でき、区域分けまたは地下および地上のユーティリティの損傷に関連する罰金のリスクを低減できます。さらに、過度の旋回や掘削を減らしてオペレータの疲労を防ぎます。
ブレーカ自動停止機能はアタッチメントや機械の不必要な損耗を防ぎます。空打ちが15秒間続くと警告メッセージがモニタに表示されます。空打ちが30秒間続くとブレーカが自動停止します。
Cat Product Link™を使用すると、機械の管理がしやすくなります。オンラインのVisionLinkインターフェイスを利用して無線情報が途絶えない状態を実現するため、オフィスで働く機械管理者が重要な機械運転情報を迅速に評価できるようになります。
オプションのワークツール識別機能は、アタッチメント交換時の時間とエネルギーを節約できます。装着しているツールをシェイクするだけでツールが識別され、オペレータが特定のツールに設定したパラメータに油圧システムを自動的に調節します。
オプションのCat PL161アタッチメントロケータは、アタッチメントや他のギヤをすばやく簡単に見つけるためのBluetooth®デバイスです。油圧ショベル車載のBluetoothリーダーまたはスマートフォンのCatアプリによって、300 ft(15 m)離れた距離からデバイスの位置が自動的に特定されます。
組み込まれた優れた耐久性
どんなに過酷な作業でも、374は確実に対応します。ブーム、アーム、およびフレームは前のモデルの2倍の強度となっています。すべてが、機械の耐用年数にわたって信頼性の高い性能を所有者に提供します。
ブームでは、上部および下部プレートの厚みが増しています。アームでは、サイド、下部、ブラケットプレートの厚みが増しています。さらに、プレートでは、ベースフレームとカウンタウエイトマウンチングプレートの厚みが増しています。
長期間に渡り故障のない性能を確保するために、車体、トラックリンク、トラックローラおよびブーム、アーム、バケットのシリンダが追加補強されています。
メンテナンスの軽減
メンテナンス間隔の延長と同時メンテナンスの促進により、374では長期的にコストを削減できます。
内蔵のプレクリーナとプライマリおよびセカンダリフィルタを装備した新しいCATエアフィルタは、従来の設計と比べ2倍の粉塵を捕集できます。
新しいCAT作動油リターンフィルタは耐用年数3,000時間となっています。以前のフィルタに比べて50 %増加しました。
燃料系統フィルタはいずれも1,000時間の点検で同時に交換します。以前のフィルタに比べて100 %増加しました。
燃料系統のウォータドレーンと沈殿物ドレーンおよびハイドロリックオイルレベルチェックは共に地上近くに配置され、日常メンテナンスを迅速で簡単かつ安全に行えるようにしました。
オペレータ指向のキャブ
374では、デラックスキャブとプレミアムキャブの選択肢をご用意しています。前面コントロールパネル、キーレス押ボタンスタート、ジョグダイヤルキー付き大型タッチスクリーンモニタなどの性能を強化する機能が標準装備されています。
以上以外にも、オペレータの満足を得られる以下のキャブの快適装備があります。
「請負業者は高い生産性と長期間に渡る耐久性を求めています。374次世代油圧ショベルがこの両方を実現するこのサイズクラスでの最適な選択であることに自信があります」とAbbottは結論付けています。
詳細については、Catディーラにお問い合わせいただくか、www.cat.comをご覧ください。
374製品仕様
エンジン |
Cat® C15 |
エンジン出力 (ISO 14396) |
485 hp(362 kW) |
運転質量 |
158, 200 lb(71,700 kg) |
最大掘削深さ* |
28 ft 1 in(8,570 mm) |
最大グラウンドレベル掘削半径* |
43 ft 2 in(13,160 mm) |
最大ダンプ高さ* |
27 ft 8 in(8,430 mm) |
*25 ft 7 in(7.8 m)ブーム、11 ft 10 in(3.6 m)アーム、SD 4.32 yd3(3.3 m3)バケット
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VisionLinkはTrimble Navigation Limitedの商標であり、米国およびその他の国で登録されています。
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