世界リリース向け: 2018年6月
リリース番号: 36PR18
Caterpillar社の新型Cat ® 814Kホイールドーザには、新開発の騒音抑制型キャブ、効率の良い動力装置と動力伝達効率に優れたトランスミッション、サービスステーションを中央に配置したコンフィギュレーションが採用されており、車両のアップタイムとオペレータの生産性をこれまでにないレベルへ引き上げます。最も過酷な稼動環境でも、繰り返し再生利用できるよう設計された強固な構造を備えた814Kは、鉱山の設備工事、大規模土木工事の埋戻しや整地作業、空港や商業プロジェクトの整地および路盤作業で、高い生産性を発揮します。
アップグレードされた運転席
ホイールドーザにはアップグレードされたキャブ設計が採用されており、オペレータの作業スペースがさらに快適になり、より効率的に車両を操作できます。アイソレーションキャブマウントとエアサスペンションシートが、車両の振動がオペレータに伝わらないように抑制します。運転時の騒音が71 dB(従来モデルでは78 dB)と静かなキャビンには、騒音抑制パッケージがオプションで用意されており、騒音レベルを70 dBまで低減します。
折りたたみ式STIC™(Steering and Transmission Integrated Control System、ステアリング/トランスミッション統合コントロールシステム)アームレストを組み込み、キャブへの乗降が大幅に改善されています。STICにより、車両の応答性と制御性が最大限にまで高まり、スムーズで迅速なサイクルを実現し、オペレータの労力と疲労を軽減します。軽く左右に動かすだけで車両を左右に旋回でき、ロッカスイッチから指先でギヤを選択して操作できます。ステアリングホイールコンソールが取り除かれたため、運転スペースが広くなり、作業エリア前方の視界が改善されています。
新型の814Kホイールドーザには、アップグレードされたばかりのタッチスクリーン式情報ディスプレイが搭載されており、直観的に車両を制御できます。新しいパネルには、システム温度、燃料消費量、稼働時間などの重要な車両運転データが表示されます。新しい重要情報管理システム(VIMS™、Vital Information Management System)から整備者が車両に直接接続して、各種センサ情報とさらに多くの車両データにアクセスできます。そのため、管理者は生産性レポート作成して、オペレータのトレーニング機会を特定し、車両パラメータのデータと診断コードのデータ記録を確認して、車両状態を監視することができます。Cat Product Link™の使いやすいVisionLink ®インターフェイスを通じて、車両の運転データに遠隔からアクセスして、保有車両を簡便に管理できます。
性能と効率の向上
新型の814Kには、Cat C7.1 ACERT™エンジンが搭載されています。このエンジンはU.S. EPA Tier 4 FinalおよびEU Stage IV排出ガス基準に適合するほか、Brazil MAR-1排出ガス基準(Tier 3およびStage IIIA同等)など世界各地の排出ガス基準にも適合しています。オートアイドリングストップ機能と自動アイドルキックダウン機能により不要なアイドリングを防ぐほか、現場で定評のある新型エンジンを採用し、従来モデル比で燃料消費量を大幅に抑えています。ロードセンシング制御の油圧システムにより、作業装置とステアリングシステムに必要な油圧流量が需要に応じて調整されるため、燃料効率がさらに向上しており、より大きなリンプルを発揮します。
このホイールドーザは前進4速と後進4速で様々な用途に対応し、最も過酷なマイニング用途向けに設計された、クラス最高のCatプラネタリ式パワーシフトトランスミッションが搭載されています。Cat独自の先進トランスミッション電子制御システム(APECS、Advanced Productivity Electronic Control Strategy)を通じて、新型の814Kは負荷がかかっている状態でも、安定してスムーズにシフトを切り替えることができます。APECSにより、ギヤシフト中でも斜面での駆動力が落ちないため、登坂路での効率が向上し、燃料消費が抑えられます。
Catブレードには2つの設計オプションがあり、高い耐久性と優れた押土および転圧特性を発揮します。2.84 m3(3.72 yd3)のストレートブレードは、積上げ資材や一般的な土砂運搬プロジェクトの押土で高い生産性を発揮します。一方、10.5 m3(13.8 yd3)石炭用ブレードは、高い精度と生産性で転圧し、大量の軽量資材でもロードコントロール性能を維持します。
整備時間の短縮
新型の814Kホイールドーザには多くの機能が装備されており、整備時間を短縮して、車両のアップタイムを最大限に延長します。新しいグラウンドレベルサービスエリアが車両中央部に配置されており、ロックアウト/タグアウトを備えたマスターディスコネクトスイッチ、Tier 4 Final/Stage IVエンジン用の尿素水パージランプ、サーキットブレーカ、燃料シャットオフスイッチ、ジャンプスタート用ソケットにすばやくアクセスできます。ステアリング、ヒッチ、リアアクスルトラニオンの給脂ポイントがまとめて配置され、液体レベルが容易に確認できるサイトゲージも装備されているため、日常的なメンテナンス時間を短縮できます。
リアルタイムの運転データをオペレータに提供し、VIMSシステム通知により車両の問題をオペレータと整備者に警告することで、深刻な休車時間をもたらすイベントが発生する前にすばやく対処できます。車両には効率の高い油圧フィルタが新たに装備され、作動油をよりクリーンに維持してコンポーネントの寿命を延ばし、オイル点検間隔を2,000時間から4,000時間へと50%延長しました。プラットフォーム上のアクセスポイントには手すり、梯子、滑り止めの表面加工を採用し、整備者がより安全にエンジンや冷却系統の作業が行えるようになっています。
新型のCat 814Kホイールドーザは、世界各地で注文を受付け中です。2018年6月から出荷の開始を予定しています。
詳細については、https://www.cat.com/en_US/products/new/equipment/wheel-dozers.htmlをご覧ください。