770G
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玉田産業株式会社    

郷土に根を張って、産業を守り、暮らしを支える。

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豊かな自然と資源に恵まれた北海道岩見沢市に本社を構える玉田産業株式会社様は、土木、石炭採掘、山林など、地域に根差した事業を通じて空知(そらち)地域の産業と暮らしを支え、インフラ整備に貢献してきました。

創業以来、貫いてきた「郷土のために」という強い意志。

昨年4月、4代目社長に就任した玉田尚久様も、その思いを受け継ぎながら、会社と地域の将来を見据えて新たな取り組みを始めています。

 

“郷土を愛する情熱”を原動力に地域の役に立つ企業経営を目指す。

 「黒いダイヤモンド」と呼ばれ、日本の産業近代化のエネルギー源となった石炭。北海道の中央部に位置する空知地域は、最盛期の1960年代には100を超える炭鉱が操業する国内最大級の産炭地として栄えました。

 玉田産業様は、明治時代に屯田兵として滝川市江部乙(えべおつ)に入植し、広大な耕地を所有して農業を営んでいましたが、岩見沢市に拠点を移してから戦後の農地改革を機に山林事業を開始。日本の経済発展と足並みを揃えて石炭産業が最盛期へと向かう中、坑木(こうぼく)(坑道の支柱となる木材)の供給を通じて近隣の炭鉱とパイプを築き、石炭の採掘・販売にも携わるようになりました。しかし、その後、エネルギー政策の転換により主役の座が石炭から石油に移ると、炭鉱は次々と閉山。事業の軸足を一般土木へ移したものの、後発での参入ということもあって、思うように仕事を取れない時期が続いたといいます。

「ヤマ(炭鉱)の仕事がなくなり、しばらくは道内各地を転々としてスキー場開発をお手伝いしていました。祖父が始めた山林事業で培ったワイヤー(木材の集材や搬出に使用する)を編む技術が、リフトの建設に役立ったからです。しかし、『郷土に根を張り、地元の産業や生活に役立つ仕事をしたい』という伯父(3代目社長)や父(前副社長・現相談役)の思いが強かったため、岩見沢に戻り、誰も手を出さなかった除排雪作業を請けるようになりました」

 インタビューに応じてくださった4代目社長の玉田尚久様も、入社したばかりの頃は冬場になると連日深夜作業に従事していたそうです。玉田産業様は、郷土を思う情熱を原動力に地道な取り組みを通じて地元の自治体や同業者からの信頼を積み上げ、道路や河川の維持管理工事へと着実に仕事の輪を広げていきました。現在、土木事業は重要な柱の一つになっています。また、尚久社長が家業を手伝い始めてまもなく、北菱美唄(びばい)炭鉱が露天掘り炭鉱として操業を開始、玉田産業様も採掘業務を再開しました。

「祖父の代から続く山林、伯父と父が苦労して切り開いてくれた土木、そして炭鉱を柱として、ようやく地に足の着いた経営ができるようになりました。一時は全道を回って仕事をしていた先代たちが戻ってきたときに、温かく迎え入れてくれたこの町の皆さんには心から感謝しています。私が昨年会社を継いだときにも周りの社長さんが本当に良くしてくれました。これからも地元との関係を大切にして、お役に立てることがあればどんなことでも積極的にお手伝いしていきたいと思っています」と尚久社長は語ります。

氷点下の炭鉱でタフに稼働するCatのダンプトラックと大型マシン。

 岩見沢市の玉田産業様本社から車を走らせること約35分。雪の山道を抜けた先に、北菱美唄炭鉱旭台露天坑は広がっていました。巨大なすり鉢を想わせる現場のあちこちで大型の油圧ショベルやブルドーザ、ダンプトラックが忙しく動き回っています。斜面を覆う雪の隙間からは、ところどころ黒い岩肌が姿をのぞかせています。

「暖冬の影響で、積雪は例年の半分といったところですね。この現場では、採炭・運搬に770G2台、740GC(ダンプトラック)と、336GC、349EL(油圧ショベル)、ズリ(捨石)捨て場の押土用に2台のD8T(ブルドーザ)が稼働しており、3月からは新たに374FL(油圧ショベル)も導入されました」

 現場を案内してくださったのは、こちらの監督を務める五十嵐覚(さとる)様。五十嵐様と尚久社長は長い付き合いの友人で、炭鉱の再開を機に入社し、最初の頃はオペレータとして現場で働いていたそうです。

「ダンプトラックにしてもブルドーザにしても、キャタピラーのモノづくりには独自のこだわりを感じますね。一昨年の秋に導入した770Gは、センターキャビン設計のため、走行中のローリング(揺れ)が少なく長時間作業しても疲れが少ないとドライバーに好評です。またD8Tも、他にはない三角シュー(高位置スプロケット)で、ぬかるみもスリップせずに走行でき、泥落としなどの管理がラクな上に、故障もしにくい。現場の主力として欠かせないので買い替えながらずっと使い続けています」

 玉田産業様では、日常的なメンテナンスは自社の整備スタッフが行いますが、月に一度はCatメカニックによる点検を欠かさず実施。さらに、360°アドバンテージも活用され、車両管理を強化するためにVisionLinkを導入しているそうです。

「大型機は壊れたからといって、代わりを簡単に調達することはできませんから、日頃からの予防保全が重要になります」

 そう語るのは炭鉱取材にまで同行してくださった尚久社長。

「以前、他社の機械をリースしたときに、満了前の保証が切れたタイミングでいきなりエンジンが起動しなくなってしまって大弱りしたことがありました。そうした点でも、機械の稼働状況や運転情報をリアルタイムに監視できるVisionLinkがあれば安心です。今後は、いざというときに備えて、予備のパーツを最寄りのキャタピラー営業所に常時ストックしておいてもらえるようになると、当社としてはとても助かります」

 

会社を活性化させ、その力を地元空知の活性化に役立てたい。

 先代から経営のバトンを受け継いで約1年、尚久社長が今一番目指していることは、働きやすく、働きがいのある風通しの良い職場づくり。専務の頃から「オピニオンボックス」という投書箱を設置して社員の意見やアイデアなどを受け取り、翌月の社内報で100%回答するという取り組みを続け、「それでも自分からは思い切ってアクションを起こせない人もいる」ということから社長就任後には全社員を対象に面談を行っています。

「自分も現場に長く身を置いていたのでわかるのですが、会社の課題は現場の人ほど良く見えています。社員たちの声をトップが聞き、すぐに解決へ動くことで、仕事や会社への向き合い方が積極的になってくる。幸い当社には若い社員も多いので(山林スタッフの平均年齢は33.1歳)、皆が伸び伸びと力を発揮できる会社になれれば、もっと面白いことができるはずです」

 尚久社長が描いている次へのビジョン、それは地元空知の農業の振興・発展への貢献です。石狩川が縦走する広大な沃野を抱える空知地域は、北海道一の米どころであるだけでなく、麦、蕎麦、豆類、野菜、花卉(かき)などの生産においても全道有数の農産地。また、メロンの産地として名高い夕張市も空知に位置しています。

「『食』は人が生きていくために欠かせないもので、需要がなくなることはありません。今後、日本の食市場は人口の減少に伴って減っていくことが予想されますが、一方で、世界の食市場はこの10年で2倍、特にアジア圏では3倍に拡大する見込みで、需要はますます増えていくでしょう。当社は以前から独自の腐植土『玉宝土』や肥料・土壌改良材の販売を通じて、地元の農業に関わってきましたが、これからは土木で培った技術と機動力を生かして圃場、かんがい排水設備、農道といった農業インフラの整備にもどんどん関わり、農家の皆さんと一緒に農業を活性化し、空知の農産物を世界へ届けていくお手伝いをしていきたいと思っています。重機と一口に言っても、山林、炭鉱、道路や河川、農地など、作業をする現場によって最適な仕様は異なります。キャタピラーさんにも、現場のニーズによりマッチしたマシンの供給とキメ細かなサポートを通じて、私たちの取り組みを応援してもらえたらうれしいですね」

 

玉田産業株式会社

            代表者:玉田 尚久

本社所在地:北海道岩見沢市4条西15丁目3番地

設 立:1959年(創業1950年)

従業員数:61名

事業内容:土木事業、美唄事業(石炭採掘・販売)、山林事業、

生産販売事業(腐植土、肥料・土壌改良材など)

http://www.tamadakk.co.jp/

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昨年4月、36 歳にして代表取締役に就任された玉田尚久社長。 青年会議所のメンバーとしても地元のために積極的に活動されています。

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石炭の増産に無事故・無災害で寄与した功績を称える感謝状。

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玉田産業株式会社

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傾斜地作業でも優れた車両安定性を発揮するCatマシン(左から順に740GC、349EL、D8T)。

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新戦力として導入された374FL。過酷な現場でも頼もしいパワーと頑強さを発揮するハイスペックマシンです。

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現場監督の五十嵐様(右)。*左は日本キャタピラー 道北営業部の猪刈(いがり)セールス

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770Gに石炭を積み込む336GC。北菱美唄炭鉱旭台露天坑の年間採炭量は約11万t。 雪山を軽快に走行する740GC。火力発電の燃料として使われます。

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「雪の山道でも揺動が少なく乗りやすい」と好評の770G。

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雪山を軽快に走行する740GC。

CM20200413-26f30-5034a
certificate
玉田産業株式会社
740G, 349E, D8T
374F
Igarashi
740GC, 770G
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